相続が発生すると、相続人は被相続人の権利だけでなく
借金等の義務も受け継ぐことになりますが、
相続放棄とは被相続人の権利及び義務を一切受け継がないというもので、
家庭裁判所にその旨の申立をする必要があります。

この手続きは、被相続人の借金がいくらあるかわからない場合に
良く使われるものです。

但し、この放棄の手続きをした場合、
被相続人の権利義務は次順位の相続人が受け継ぐことになるので、
注意が必要です。
テクスチャー10

例えば、父・母・子がおり、
父が亡くなった場合で考えてみます。

母は常に相続人になり、子は第一順位の相続人です。
この例で、母と子が放棄の手続きをとると、
第2順位である亡くなった父の「父と母」が相続人となります。

もし「父の父と母」が亡くなっていれば、
第3順位の相続人である亡くなった父の「兄弟姉妹」が相続人となります。
従って、放棄の手続きをとる場合には、
次順位の相続人等との話合いをしておくことも重要です。

更に、この放棄の手続きは、
自己のために相続開始があったことを知った時から3ヶ月以内にしなければ、
原則として「相続を単純に承認した」ということになり、
次順位の相続人に放棄の手続きの話をしておかないと、
次順位の相続人達は亡くなった父の借金を
受け継いでしまうことになりかねません。