相続人が亡くなった場合、
相続人は被相続人の有する全ての財産や権利などを
引き継ぐことになります。

全ての財産ですから、現金預金や土地家屋といった積極財産、
つまり債権のみならず、借金などの消極財産、
つまり債務も継承することとなります。

テクスチャー03

もし、債権が1000万円で債務が200万円という場合には
相殺して800万円のみ引き継ぐこととなります。

ただし、債権の1000万円のみを引き継ぐということは出来ません。

いずれにせよ積極財産が多い場合には特に問題はありません。

では、債権が200万円で債務が1000万円、つまり借金の方が多い場合ですが、
先に述べたように債権のみを引き継ぐということは出来ませんので、
以下の2つの方法があります。

まず、相殺した800万円分の借金を引き継ぐというケースです。
しかし、これは現実的ではありませんので採用する人はいないでしょう。

次に、最も多いのが、すべての財産を引き継がない財産放棄です。
借金を引き継ぐことがなくなるので、これがもっとも有効な方法といえます。
なお、債権と債務があるのは承知しているが、
どちら方が多いのか分からない、
或いは債務の方が多い可能性があるという段階では、
限定承認が有効です。

債権から債務を差し引き、
結果的に債権の方が多ければ差し引きした分だけ相続し、
債務の方が多ければ相続をしないというものです。

手続きが少し複雑で費用も掛かりますが、合理的な内容になっています。