相続にまつわる話でよく勘違いが起きるのは、
借金や負債も遺産になるという点です。

もし、故人に1000万円の預金があって、
2000万円の負債があった場合、
遺産を相続するときにはこの両方を受け継がなければならず、
負債は受け取らずにお金だけもらうことはできません。

このような遺産相続は、相続する権利のある人(これを相続人といいます)に
とってマイナスにしかならないため、
相続放棄の権利が認められています。

1000万円の現金を受け取らない代わりに、
2000万円の負債も受け取らずに済ませられるのです。

テクスチャー07

相続放棄は、ほかに何人か相続の権利者がいたとしても、
本人が単独で決定し、手続きを踏むことが可能です。

相続はたいていの場合、権利のある身内が集まって相談の末、
遺産の分配が決まりますが、
負債がある分配の際はだれも引き受けたがらないのがふつうです。

この集まりの場で「自分は相続放棄します」と宣言しても、
法律的な効力は一切ありません。

最悪、放棄の手続きをしないまま期日が過ぎて、
負債を引き継いでしまうケースも考えられるので、
相続放棄は住んでいる地域の管轄の裁判所にきちんと届け出て、
正規の手続きをしておくことをおすすめします。