限定承認とは、
相続人が相続によって得た財産の限度内においてのみ
被相続人の債務、遺贈の弁済の責任を負い、
自分の固有財産によっては責任を負わない旨を
留保して相続の承認をすることです。

相続によって得たプラスの財産の範囲内においてのみ
債務を負担することで、
債務の過大な承継から相続人の利益を守る制度です。

被相続人の債務がどのくらいあるのか明らかでないときに
この制度を使えば、債務超過の時は相続財産の限度で弁済し、
プラスがあれば引き継ぐことが可能になります。

テクスチャー02

相続人がこの制度をつかうには、原則として、
被相続人が死亡して相続が開始したことを
知ったときから3か月以内に財産目録を調整します。

家庭裁判所にこれを提出するとともに、
この制度を利用する旨の申述をします。

相続人が数人ある時は、相続人全員が共同して
これを行わなければなりません。
1人でも反対がいればこの制度は利用できません。

この承認により、相続財産と相続人の固有財産は分別されます。

相続人は清算がなされるまでは、
自己の固有財産におけるのと同一の注意をもって、
相続財産の管理を継続しなければなりません。
相続人全員の同意が必要であること、
手続きが煩雑であることなどからこの制度はあまり利用されていません。